しょんがいな〜🎶

こんにちは!踊り大好き、小粋な舞踊家香代乃姐さんです。

今日のロンドンはバンクホリデーでお休み。この週末はとてもいいお天気で、姐さんとジョンは庭の手入れや今年初めてのバーベキューを満喫。ロンドンはお天気がいいとこの世の天国のような様相になります。街を歩く人々は鼻歌交じりに、しばらく外気に触れていなかった白い肌を豪快にお披露目して太陽の恩恵に授かろうとするんですよ〜😎♫

以前にJapanese Sake Festivalで「端唄 梅は咲いたか」を踊った話をしましたが、覚えてらっしゃいますか?端唄というのは、江戸時代、明治に大流行した短い小曲なんですが、この「梅は咲いたか」は、「しょんがえ節」(一節の最後に「しょんがえ」というお囃子言葉が付いている。しょうがないなぁというような意味だそうです。)を基にしていて、お座敷でもよく唄われるそうなんです。お恥ずかしながら、姐さんはまだお座敷遊びをしたことがございません… いつかデビューして、芸妓さんと一緒に踊りたーい!

皆さんも普段端唄や小唄を聴くことなんてなかなかもしくは全くないんじゃないでしょうか?今日はちょいとタイムトリップをして、香代乃姐さんと一緒に粋な世界を覗いてみましょうよ。どうやら歌詞に出てくるお花や貝は花柳界の芸妓さんたちのようです。

「端唄 梅は咲いたか」(抜粋)
梅は咲いたか 桜はまだかいな
柳ャなよなよ風次第
山吹や浮気で 色ばっかり
しょんがいな
浅蜊(あさり)とれたか 蛤(はまぐり)ャまだかいな
鮑(あわび)くよくよ片想い
さざえは悋気(りんき)で角(つの)ばっかり
しょんがいな
柳橋から小船を急がせ
舟はゆらゆら波しだい
舟から上がって土手八丁
吉原へご案内

梅は新人芸妓、桜は先輩芸妓さんでしょうか。柳はゆらゆら移り気で、風に揺られて昨日あっちの人がいいわ〜今日はこっちの方がいいわ〜。山吹は実を結ばないので、これは浮気性の芸妓さん。鮑は二枚貝ではないので、思いの叶わぬ片思い。さざえはゴツゴツ角があるので、いつもプンプン嫉妬ばかりしている芸妓さんのことを歌っているんですって😳

うーん…さすが粋ですなあ。昔の旦那たちはこんな端唄を口ずさみながら、小舟に揺られて吉原に遊びに行ってたのか… まったくもって しょんがいな〜🎶



桜はまだかいな〜♪ 咲いてますよー!夜桜 in Highgate

Kayonono Kai

香代乃の会はロンドンでまだ生まれたばっかりの日本舞踊のお教室です。このブログを通して、少しでも多くの人に日舞の素晴らしさを知ってもらえたら嬉しいな。

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